『ベンリネス 2011_11年』キングスバリ-GOLD~ドライフルーツや蜂蜜を思わせる重厚な果実味
キングスバリー社はスコットランド・アバディーンで設立され、1989年からシングルモルトのボトリングを開始し、現在はエジンバラを拠点に専門的な蒸留酒を取り扱うインディペンデント・ボトラーです。
通称ゴールドと呼ばれる「カスクストレングス」シリーズは、特に際立った個性を持った樽のみが厳選され樽出しでボトリングされる渾身の作品で、同社の最高品質を誇ります。
今回はスペイサイド地区より、同地区の最高峰ベンリネス山の名を冠した良質シングルモルト「ベンリネス」が、キングスバリーとしては実に7年振りのボトリングとして登場です。
もともと異端とも言われるユニークな蒸留スタイルをとると言われており、厚みのある味わいを特徴としていますが、今回は皆様お待ちかねのファーストフィルオロロソ樽での熟成品です。画像のとおり濃厚なアンバーカラーをしており、ドライフルーツや蜂蜜を思わせる重厚な果実味を楽しめるモルトファン必携の1本でしょう。
この手のモルトはいくらあっても困らない鉄板アイテム。ワンカスクにつき300本程の生産となりますので、ぜひお早目の確保を推奨いたします。
熟成に使用されたオロロソシェリー樽由来の濃いアンバーカラー。アーモンド、アップルクランブル、スパイスドハニーの香りが鼻腔を満たす。口にするとふくよかでうまみがあり、ケーキブレッド、チョコレート、レーズンなどのドライフルーツが優勢で、エキゾチックなフローラルのニュアンスもある。フィニッシュは長く、厚みがあって甘美で、甘いフルーツや砂糖漬けのナッツの風味で満たされる。