ザ シングルモルツ オブ スコットランドは2005年にスタートしたエリクサーディスティラーズを代表するメインブランドで、蒸溜所の個性が良く表れた原酒を厳選してボトリングしています。
リザーブカスクは3~10樽のスモールバッチボトリングのシリーズ。ノンチルフィルター、ノンカラーリング、48度ボトリングで、蒸溜所ごとの個性が表現されています。今回はこの「リザーブカスク」から3種をご案内いたします。
グレンエルギン11年は2011年蒸溜のリフィルバット5樽のスモールバッチボトリングで、リンゴとカスタードの風味が心地よいグレンエルギンです。香りは繊細な洋ナシのジュース、アップルタイザー、ほんのりシナモンとナツメグ加わり、ミルクチョコレートのバックグラウンドに濃厚なアップルの香りが広がります。味わいは少し甘味を抑えたバニラカスタード、洋梨のオードヴィを振りかけたサクサクのペストリー。ビターなレモンピールもほんのり感じられます。フィニッシュに広がるレモンオイルにナツメグがアクセントに加わり心地よい余韻が続きます。
オルトモア11年は2011年蒸溜のリフィルバレル5樽のスモールバッチボトリングで、爽やかなライムを感じるクリーンな味わいのオルトモアです。香りは若いマンゴーとライムジュースの輝きのあるクリーンなアロマに続いてカルダモンの効いた濃厚なカスタード、ライムピール、わずかにミルクチョコレートが広がります。味わいは香りで感じたライム、洋梨の味わいに、ほのかに唐辛子とオレンジオイルが感じられます。トーストしたバニラの香ばしく甘いアロマとライムがフィニッシュまで続きます。
カリラ14年は2008蒸溜のリフィルホグスヘッド4樽のスモールバッチボトリングで、シトラスとピートスモークが調和したカリラです。香りは砂糖漬けのレモンピール、ライムジュース、細かく刻んだダークチョコレート。次第にスモークが全体を包み込みます。味わいはリッチなレモネード、チリスパイスがほんのり加わり、キャラメル、アニスの様な甘味が続きます。フィニッシュにかけてシトラス、ハーブ、軽いピートスモークがバランスよく混ざり合い、素晴らしいエンディングを奏でてくれます。