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『オルトモア 2012』キングスバリ-GOLD ~樽出しだけになかなかパワフル。じっくりと楽しめそうな酒質。

キングスバリー社はスコットランド・アバディーンで設立され、1989年からシングルモルトのボトリングを開始し、現在はエジンバラを拠点に専門的な蒸留酒を取り扱うインディペンデント・ボトラーです。

通称ゴールドと呼ばれる「カスクストレングス」シリーズは、特に際立った個性を持った樽のみが厳選され樽出しでボトリングされる渾身の作品で、同社の最高品質を誇ります。

今回はスペイサイド地区の中でも近年人気が高まっているオルトモアが登場となりました。蒸留所はストラスアイラなど著名な蒸留所があつまっているキース地区にありますが、創業者がこの場所を選んだのは、かつて密造酒の中心だったからだそうで、その時に密造者たちが仕込み水につかっていた泉の水を今でも使用しているという、なんとも飲み手の想像力を掻き立てるロマンあふれるモルトでもあります。

比較的華やかな味わいを身上としていますが、キングスバリーが詰めたバレル仕込みのこの1本、樽出しだけになかなかパワフルなところもあり、じっくりと楽しめそうな酒質をしています。ようやく気温も下がり始め、腰を落ち着けて上質な一杯と向き合う時間が長くなりそうな季節を迎えました。じっくりと楽しむにはうってつけのモルトかと思います。ぜひお試しを。

<テイスティングノート>
外観は淡いゴールド。シトラスピール、リンゴ、洋ナシとあたたかいバニラオークの香り。
口にするとフルーツの風味が増し、カラメルがコーヒーやシナモンと混じり合う。
フィニッシュは長くなめらかで、あたたかいスパイスやトーストしたオークを伴った甘さが感じられる。

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