アブサンスピリッツであるラブランシェは、48℃の低温で真空蒸留する、世界でただ一つのお酒です。この蒸留技術は、かつてエッセンスや香水の製造に用いられていました。高温では微妙なアロマが壊れてしまうため、植物のデリケートなアロマ成分を高めるためにこの方法が使われています。ヴェルサントプラントマセレーション(17種類の植物のユニークなブレンド)はこの温度で蒸留され、ラブランシェに比類ない繊細さを与えてくれています。ヴェルサントを造っているときに、パスカル・ローランドはハーバリストであるMarc Villacequeにもしマセレーションを再蒸留したらどんな結果になるのか、ということを質問しました。蒸留を実行し、2人の同僚がテスト用の小さい釜を使ってヴェルサントで使う植物を浸け込んだ5Lの溶液を蒸留しました。2時間後、テイスティングをし、驚きの結果を得ます。それが、ラブランシェ製造の始まりです。ラブランシェは同じマセレーションプランツを再精製しています。これらの蒸留器は二重の層を持ち、真空になるように作られ、蒸気を使い、圧がかけられた状態で加熱されます。この蒸留技術は香水工場で使われていたもので、90℃の大気圧に対し、50℃で蒸留します。また、アロマは壊れず、しかもクオリティを保ったままで、アルコール度数は維持されます。ラブランシェはヴェルサントよりも4回多く濃縮されています。マセレーションをさらに精製するために、Liquoristerie de Provenceではユニークな蒸留テクニックを開発しました。低温真空蒸留です。この技術は特にラブランシェに使います。真空状態は、二重の外殻構造システムを利用し、蒸気で加熱することにより、蒸留器の中で作られます。45℃まで蒸発させ、アロマを保持したアルコールを造ります。その後、リキュールプロデューサーが彼しか知りえない方法と量で、マセレーションと蒸留物を調合します。必要に応じて、電子天秤を使います。これは、ユニークなノウハウであり、このようにしてヴェルサントやラブランシェは開発され、ノウハウが蓄積されていき、短い間で多くの賞を受賞した理由がここにあります。アルコール度数:55% スピリッツタイプのアブサン容量:500ml